釣りは釣れない時間が長い趣味
釣りの最大の特徴ともいえるのが、「釣っている・釣れている時間よりも釣れない時間のほうがはるかに長い」点だ。
ごくまれに次々と釣れる「いれぐい」状態になることもありますが、基本的には「釣れるチャンスが訪れるのをじっくりと待つ」趣味と言える。
さらには一日かけてもまったく釣れない、「ボウズ」で終わることも珍しくないよね。
待つ時間のほうが長いからこそ釣れた時の喜びも増す、という魅力もあるわけだが、一方で釣り人の多くは「釣れない時間をいかに過ごすか」を自分なりの方法で見つけている。
ある意味「何もしない時間を上手に過ごせる人たち」と言うこともできる。
釣れない時間はどう過ごす?いろいろな過ごし方をご紹介
では、実際に釣り人たちは釣れない間にどんな風に時間を過ごしているのだろうか?
千差万別、人によって異なるとしか答えようがない面もあるのだが、性格、趣味、シチュエーションによっていろいろな方法が見られる。
そんな方法はまず大きく分けて、「釣りと直接関係がある方法」「間接的に関係ある方法」「まったく関係がない方法」の3つに分けることができる。
直接関係がある方法では、釣り用具の整備が代表格として挙げられる。
例えばルアーを分類する、餌を用意する、釣り針やフィッシングナイフを研いで鋭利にするなど。
こうした細かな整備が釣りの成果を高めることにもつながるので、重要な作業とも言えるだろう。
ほかには、魚群探知機を使って釣れそうな場所を確認する、他の釣り人の動向を見てやり方や場所の変更を検討する、なども挙げられる。
しかし、実際に行う機会が多いのは残りの2つだ。
間接的に関係がある方法では、景色を撮影する、さらには水中カメラを持参して水中の様子を撮影する人もいる。
釣り場は自然が豊かな場所が多いだから、魚以外の植物・動物、昆虫を撮影する人もいるし、ちょっと周囲を歩き回って動画を撮影する、なんて楽しみもあるよね。
現在ではSNSや動画投稿サイトなど、こうした画像・動画を多くの人に見てもらう機会もあるので、こちらを楽しみにしている釣り人も多いようだ。
ほかには、双眼鏡などで景色を眺めて楽しむ、なども挙げられる。
全く関係ない方法は、さらに3つに分けられる。
同行者やその場で知り合った釣り人と雑談したり、ゲームなどをして楽しむ方法と、一人で映画や音楽、読書などを楽しむ方法、そして昼寝やぼんやり過ごす、瞑想をするなど「基本的に何もしない」方法だ。
スマホやタブレット端末で動画や音楽を楽しめるので、一人で釣りと関係ないことをして過ごしやすい環境になっているのが現在の釣りを巡る環境の大きな特徴ともなっている。