冷凍食品
一昔前に比べると、冷凍食品の世界は、かなり進歩しているように思う。
冷凍食品の進歩は、冷凍庫なくしては語れないものだが、冷凍庫のない時代でも、自然冷凍によるルイべなどの冷凍食品はあった。
当初、冷凍食品はジャムの保存や果実の保存に使われたという。
今では、ないものは無いといわれるほど、冷食のバリエーションは豊かだ。
また、冷凍食品の進歩には、電子レンジの存在は欠かせないものである。
この両者による二人三脚で、現在にいたる冷凍食品の文化が、はぐくまれてきたといっても過言ではなかろう。
しかし、この冷凍食品だが、何でも冷凍できるというわけではないらしい。
冷凍に向く食品・向かない食品
家庭でもよく冷凍をするのだが、一人暮らしならなおさら便利だろう。何せ、一人暮らしだと、何を買っても多過ぎてしまう。
しかし、何でも冷凍すればよい、というものではないらしい。
なぜなら、冷凍に向く食品や向かない食材などがあるからだ。また、下ごしらえさえすれば、冷凍可能な食材もある。
『冷凍に向く食品』
・マグロやカツオなど赤身魚/獣肉類/ウインナー/サトイモ/カボチャ/コネギ/湯でブロッコリー/ブドウ/ミカンなど
そのほか、ホウレン草などの葉物野菜は湯がけば冷凍可能。
『向かない食品』
・コンニャク/豆腐/タケノコ/ポテトサラダ/サラダ類など
冷凍すると、すができて食感が悪くなったり、硬くなったりする。
また、繊維の多い野菜は冷凍には不向き。
冷凍のコツ
野菜全般に言えることだが、下ごしらえもとても大切だ。
葉物野菜でも、繊維の気にならないミツバ、ホウレン草などは湯がけば冷凍可能である。
逆に、繊維の多い小松菜やフキなどは、解凍すると筋だらけで食べられない。
タケノコなども小さなすがあき、食感が全くなくなってしまうのだ。
コンニャクなどは、硬くなってしまい、とても食べられたものじゃない。
冷凍するコツは、いかに早く凍らせてしまうかにある。
急速冷凍することにより、氷の粒を小さくできる為、解凍してもあまり違和感を感じなくなるためだ。
プロ仕様のように、-40℃の冷凍庫が家庭にあるわけではないので、冷凍の際には凍りやすい場所に入れておくのがベストだ。
また、冷凍維持の際に、凍り焼けを防ぐため、ラッピングなどで、空気をしっかり抜いておくことも冷凍のコツである。
冷凍食品をおいしく食べるには
冷凍食品をおいしく食べる方法として、基本的に常温冷凍は避けたほうが無難である。
なぜなら、ドリップが出やすくなってしまう為、おいしく食べられなくなってしまうからだ。
解凍の基本は、冷蔵庫などの低温の場所で、ゆっくりと解凍することだ。
もし、急ぎの場合でも、水に直接入れてしまうのはよろしくない。
まず、水のはいらない袋に入れ、そこから解凍を始めるとよい。
火を入れる料理であれば、電子レンジという手があるが、解凍にはコツがいるのであまりおすすめはしない。
また、冷凍しても、家庭用冷凍庫では、あまり日持ちがしないので、短期間で使い切るようにしよう。